面倒なパッケージ管理をhomebrewに任せてスッキリと

Macを買って色々弄り始めると,コマンドラインからパッケージを導入することが.増えると思います.

始めのうちは何が何やらわからず,ググった記事に書いてあるコマンドをコピペして,なんとなく望んだことができるようになってくるのですが,同じパッケージを異なるパケージマネージャーから入れていたりして,徐々に訳がわからなくなっていきます.そんな状態で,一度エラーが出たりするともうお手上げです.

そうなる前に,homebrewでパッケージを自分の支配下に置きましょう.

方針

できるものはhomebrewで管理する.homebrewで管理することが難しいものがあれば,その時はその時.

前提

とくに事前の準備の必要はない.むしろ,MacBookを買ってきたら,その日にする作業だろうと思う.

Homebrewのインストール

公式ホームページにも載っているが,ターミナルから1-linerでインストールすることができる.

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

Xcode Command Line Toolsは勝手にインストールされる.

チートシート

  • パッケージのインストール
brew install [package]
  • パッケージのアンインストール
brew uninstall [package]
  • パッケージのアップデート
brew upgrade
# updateではないので注意
  • エラーなどがないか確認
brew doctor

ready to brewと出れば問題なし.エラーが出てるならば指示に従う.

  • キャッシュファイルを消す
# 「以前のバージョンのファイル」と「現在インストールされているパッケージのファイルのうち120日以上前のもの」を消去する.
brew cleanup

# 日にちを指定してそれ以前のものを消去する.
brew cleanup --prune=[day]

[day]には1420のように整数を指定しても良いし,全て消去したい場合はallとしても良い.おそらくall0の挙動は同じと思われる.怖い場合は,-nor--dryrunでテストできるので,やってみるといいと思う.1ヶ月で500MBくらいのキャッシュが,溜まってるはずだ.

  • ヘルプをみる

コマンドのヘルプを見たい時は,他のコマンド同様に

man brew

としても良いが,長くて見づらいので

brew help

# 以下出力
Example usage:
  brew search TEXT|/REGEX/
  brew info [FORMULA|CASK...]
  brew install FORMULA|CASK...
  brew update
  brew upgrade [FORMULA|CASK...]
  brew uninstall FORMULA|CASK...
  brew list [FORMULA|CASK...]

Troubleshooting:
  brew config
  brew doctor
  brew install --verbose --debug FORMULA|CASK

Contributing:
  brew create URL [--no-fetch]
  brew edit [FORMULA|CASK...]

Further help:
  brew commands
  brew help [COMMAND]
  man brew
  https://docs.brew.sh

とすれば簡単なhelpが出るし,コマンドごとの詳しい説明を見たければ,

brew help install
brew install -h

とすればよい.1つ目と2つ目はどちらも同じ挙動をする.

brew cask は無くなった

古い記事でbrew caskというコマンドが出てきますが,2.6から非推奨になり,2.7から無効になったようです. Calling brew cask install is disabled! Use brew install [--cask] instead. homebrewのcaskコマンドはオプションになりました 無効になったからといって,caskが使えなくなったわけではなく,基本的には省略すればいいです.例えば,

brew cask install [package]

は次のようにすればいいですね.

brew install [package]

どうしてもcaskしたい場合に,オプション--caskとして残っていますが,どのような場面で必要なのか,私にはわかりません.(同じ名前のformulaとcaskがある時に困るとか・・・?) つまり,caskformulaの違いを意識することなく使えるようになった,ということですね.

参考

Homebrew公式 Calling brew cask install is disabled! Use brew install [--cask] instead. homebrewのcaskコマンドはオプションになりました